アラフォー男が婚活でのたうちまわるブログ

38歳男が婚活の現場で思う赤裸々な心情の数々。

~初パーティー編(2)~ いざ戦場へ

いよいよ迎えた当日。

 

緊張のあまり、会場近くのデパートのトイレにこもる。

もよおしたわけではない。

緊張してピーピーしてたら、パーティー中えらいことになるだろう。

一人になって心を落ち着けるのは、俺のような人見知りにとっては大事な時間なのだ。

そして街中においては、一人になれるのはトイレしかない。

トイレの間違った使い方の教科書である。

 

 

時間が近くなって、いざ会場へ乗り込む。

その姿はさながら、

ルール・ブリタニアをBGMに颯爽と戦場へ駆ける騎士のようだ。

と言いたいところだが、

むしろ実際の心持ちは葬送行進曲だ。

少なくとも勇ましい顔や陽気な顔ではなかったと断言できる。

 

エレベーターを降りて受付へ。

免許証を見せて参加費を払い、引き替えに番号札をもらう。

18番。

俺が昔入っていたサッカーサークルで付けていた背番号だ。

これは縁起がいい。

 

などと精一杯自分を奮い立たせつつ会場の18番の席を探す。

……あった。

向かいには、20代半ば過ぎくらいだろうか、

ロングヘアの美人女性が座っていた。

 

席へ着いてチラっとその子のほうを見やると、

はっきり言って超好みのタイプだった。

敢えて例えるなら、小西真奈美とあだっちーをミックスしたような感じだろうか。

いや別にその二人とも特に好みではないんだが、

何かこの女性は雰囲気も含めて好みのタイプだったのだ。

 

こんな子が何で婚活パーティーにいるんだ?と思ったが、

事前学習のためにチェックした2ちゃんスレで、

「人数合わせのためのサクラがけっこういる」という話が書いてあったのを思い出し、納得。

これだけ美人なら、サクラとしての価値も高いやろなぁ…

 

そんなことを考えながら、プロフィールシートを書き始めた。

何を書いたかは正直、覚えていない。

とにかく項目が多く、じっくり考える時間はないのだ。

「好みのタイプ」という項目は特に難しい。

俺は特別こういうのが好き、というのがあるわけではなくて、

その人その人との相性が大事だと思っているので、非常に言葉にしにくい。

明るくて元気なひと、とかそんな無難な書き方をしたような気がする。

 

 

時間ギリギリいっぱいでプロフィールシートを書き終えて顔を上げると、

向かいの美人が退屈そうに脚を組んで無表情に虚空を見つめていた。